If歴史アナキスライヒ

　ファウストシュラーク作戦は第一次世界大戦後期の東部戦線において行われたドイツ軍の攻勢計画。ロシアは戦争継続を諦めブレスト＝リトフスク条約によって戦争から離脱したため、東部戦線の最後の戦いとなった。

　東部戦線では1917年二月革命によってロシア軍が総崩れになると、臨時政府首班のアレクサンドル・ケレンスキーの命令によって行われたケレンスキー攻勢?は大失敗に終わり、最終的に東部戦線のロシア軍は崩壊した。

　正規軍としてのロシアは無力化したものの、依然として地方の現地赤軍勢力は中央のソビエトを支持して同盟軍に対して赤色テロル的なゲリラを展開して敵対していたため、同盟軍は東方の危険を徹底的に排除する必要に迫られた。

　1918年1月に赤軍がキエフを攻撃したことでウクライナ・ソビエト戦争が勃発した。ウクライナ中央ラーダはドイツ軍に協力してソビエトを駆逐しようとした。1月27日にウクライナはドイツとベレスチャ条約?を締結し、食料の輸出を引き換えにドイツの軍事支援を受けることができた。

　ソビエトとの講和が白紙となったドイツはウクライナ支援の名目で戦争を継続し、バルト地方やベラルーシ、ウクライナに軍を駐屯させるファウストシュラーク作戦を2月18日に発動した。

　ドイツ軍は抵抗を受けずに西ロシア一体に侵攻し、赤軍を武装解除し、現地ソビエトを解散した。

　ソビエトは抵抗能力を完全に失ってドイツに敗北し、ブレスト＝リトフスク条約を締結した。この条約によってロシアはポーランド、バルト、ベラルーシ、ウクライナなど重要な領土を多く失った。