If歴史アナキスライヒ

　ウクライナ・ソビエト戦争は1917年12月から1918年12月にかけてウクライナの支配を巡って、ウクライナ中央ラーダ?を政府とするウクライナ人民共和国?とロシア・ソビエト?を主体とする赤軍の間に行われた戦争。ロシア内戦の一紛争であり、ドイツ軍の介入によってブレスト＝リトフスク条約が締結され終戦した。この戦争によってウクライナは独立国の地位を得るが、度重なる政情不安や東方戦争の勃発によって政体は安定せず多くの人的被害を受けた。

　1917年の二月革命?でウクライナ中央ラーダやメンシェヴィキによる暫定自治政権が成立すると、ウクライナの自治問題についてメンシェヴィキのロシア臨時政府と対立した。十月革命?が起きるとラーダのミハイロ・フルシェフスキー?はボリシェヴィキと結託して国内のメンシェヴィキを一掃しようと考え、ロシア内戦では南ロシア政府?などと敵対した。ウクライナからメンシェヴィキをクリミアへと追い出すと、今度はウクライナ再興運動に危機感を抱いたボリシェヴィキと対立した。

　選挙で赤軍系のウクライナ共産党が敗北したのを皮切りに、ボリシェヴィキは12月に傀儡政権であるウクライナ・ソビエト社会主義共和国?をハリコフに擁立した。アントノフ・オフセント?率いる赤軍は1月にキエフに総攻撃を開始すると、ウクライナは独立を宣言して完全な独立国となった。

　1月初頭から始まったキエフでの戦いでは25日の赤軍の勝利で決着し、ラーダはジトーミルに撤退した。27日ベレスチャ条約でウクライナは同盟国と単独講和するとドイツ軍はウクライナの穀物と引き換えにボリシェヴィキに対する継続戦争を開始した。ドイツ軍が2月16日にキエフに入城すると、2月18日から始まったファウストシュラーク作戦でドイツはロシアの抵抗を受けずに南ロシアやバルト地方を占領し、ブレスト＝リトフスク条約によってロシアを戦争離脱に追い込んだ。

　ウクライナはブレスト＝リトフスク条約以降ドイツ軍の進駐を受けたことによって4月以降ボリシェヴィキの侵入を許さなかった。

　しかし穀物の輸送などでウクライナ中央ラーダ政府を障害と考えたドイツはヘーチマンの政変を起こしてヘーチマンのパウロ・スコロパードシクィイ?を擁立した。

　-一二・三クーデター